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世には、オーディオマニアを中心とした、「音を聴く」人と、音を楽しむ、「音楽を聴く人」の両方が存在します。 「音楽を聴く人」からすれば、音質はたいした問題ではありません。私も、そうした一人でした。今でも、細かい音質にはたいしてこだわりません。ただ、音を楽しむうえで、名器と呼ばれる楽器たちには、底知れない魅力があるのです。 ストラディバリウス、といえば、ヴァイオリンの世界では、最高峰の名器として有名ですよね。日本円で、一千万円は下らないとか。ストラディバリウスを弾かせてもらえるのは、世界的なヴァイオリニストに限られますが、日本のクラシック界で活躍している人(高嶋ちさ子とか)でも、レコーディングでは、二百万から五百万くらいのヴァイオリンを使います。 ギターに話を移しましょう。アコースティックギターでは、フォークの世界ではMartinが有名ですね。また、日本が世界に誇る、ヤイリギターは外せません。世界的に高い評価を得ていて、常に生産が注文に追いつかないギターです。ポール・マッカートニーも使っています。クラシックギターには、私は詳しくないので、うかつな事を言えないので、控えさせていただきます。エレキギターにおいては、ジャズ方面ではレスポール、ロック方面ではストラトキャスター、というところが定番ですね。 ベースでは、圧倒的に、フェンダーのジャズベースが強いです。プレシジョン・ベースは、ロック以外の応用が利かないので、ジャズベースの汎用性に負けてしまいます。 得意のピアノに話を移しましょう。 アコースティックピアノには、三大メーカーというものがあります。スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、です。このうち、ベヒシュタインは、すっかり地位が落ちてしまって、今はもう聴く事もありません。ベーゼンドルファーは、ヨーロッパのクラシックのピアニストには、愛好家が多いのですが、世界的なシェアでいくと、YAMAHAより落ちます。 今、世界でどのジャンルを通じてもよく使われているのが、スタインウェイとYAMAHAです。 私の住んでいる地方に、「誰も知らない」(柳楽優弥君の将来が楽しみです)ピアノの中古センターがあり、ここでは、スタインウェイが、なんとただで弾けるんですね。一見、店という感じではないし、ひと気のないところなんですが、売り物も展示品も含めて、スタインウェイがギッシリ。アップライトのスタインウェイを初めて見ました。 専門家が、スタインウェイをどうしても推す理由が、弾いて見て分かりました。「重み」と「深み」です。鍵盤のタッチは重いです。ただ、弾いた音の重厚感は、言葉では言い表せないほど、ズシリと来ます。これがYAMAHAとの決定的違い。敢えて言うなら、打楽器としてピアノを弾くなら、YAMAHA。弦楽器としてピアノを弾くなら、スタインウェイ。以来、ピアノの音で、だいたいYAMAHAとそれ以外の区別がつくようになりました。日本製では、実は販売力とブランド力で、YAMAHAには勝てませんが、カワイの方がいい物を作っています。YAMAHAは商売上手なので、結構演奏者にリベートを渡して、ステージで使ってくれるように契約してしまいます。しかし、YAMAHAのピアノでは、演奏に「酔う」事は難しいです。メロウな曲ほど、スタインウェイの優位性が増します。 ついでにエレクトリックピアノ(エレピ)についても語ってしまいましょう。とにもかくにも、ローズ(Rhodes)です。ウーリッツァー(Wurlitzer)という有名なエレピもありますが、名曲で使われているのは、決まってローズです。ビリー・ジョエル(Billy Joel)の不朽の名曲「素顔のままで(Just The Way You Are)」のイントロで流れる音、これこそがローズの音です。今ではヴィンテージ品となって、とてつもない値段がついています。 音楽を楽しむひとも、「いい音楽だなあ」と感じるときには、たいていは良い楽器を使っている、というサイドストーリーがある事を知って欲しいです。
by journalism-1
| 2005-03-29 02:13
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