カテゴリ
以前の記事
2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 お気に入りブログ
ライフログ
検索
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
今年のJリーグには、かつてない大物ブラジル人が来ている。 今までも、かつてのバブルの時代には、ブラジル代表クラスがたくさん来て、華やかなものだったが、今度はそれとは様相が異なる。 「実力派」がたくさん来ている。 そろそろ力を発揮しはじめたので、その辺の、少し知られていない選手についてふれていこう。 東京Vのワシントンについては、開幕当初からそのすごさを知った人も多いと思う。 彼は、2001年に日本で行われたコンフェデレーションズカップで、セレソン(ブラジル代表の事)の一員として来た。その時に、東京Vの練習場で練習して、かなりの好印象を持っていたらしい。もともと、ジーコがプレーしていたときからJリーグに興味があったというから、ずいぶん昔から、日本への興味があったのだ。昨年のブラジレイロン(ブラジル全国選手権)で、得点王になったのだから、ごく最近に抜群の成績を残しているわけで、当然、本人にもフィオレンティーナ、ケルン、といったヨーロッパの中堅クラブから、しっかりしたオファーがあったという。 その中から彼が日本を選んだ理由は、コンフェデで来日したときの印象が良かったからだろう。他に考えられる理由は、後でまとめて述べる事にする。 大宮のクリスチアンは、日本でも登録名が「クリスティアン」になっているが、これは間違っている。ブラジル読みでは、クリスチアンなのだ。なぜ、「クリスティアン」になっているかというと、彼がフランスでプレーしていたとき、フランス読みで表記されていたからである。 クリスチアンも、セレソンの経験がある選手。また、いま日本にいる外国人選手で、もっとも国際的に活躍した選手である事は、意外に知られていない。日本にいる外国人選手で、ヨーロッパチャンピオンズリーグで、レギュラーとしてプレーした事があるのは、彼だけだと思う。 日本に来る前は、グレミオに所属していたのだから、やはり第一線でプレーしていたのだ。グレミオは、リオ・デ・ジャネイロ州、サンパウロ州、に次いでサッカーの強い州であるリオ・グランヂ・ド・スール州の、インテルナシオナルと並ぶ2強の一つである。 彼が、パリ・サンジェルマン(以下パリSG)でプレーしていた頃を見た事があるので、とにかくどこからでも点の取れる選手である事は、分かっている。得点能力に関しては、ワシントンより上。パリSGでチャンピオンズリーグに出ていたときも、空中戦の強さは、かなりのもの。スルーパスをもらっても決める事が出来る。修羅場をくぐってきた経験と、海外生活の経験の豊富さ(トルコリーグでプレーしていた事もある)から、日本にも早く馴染んで、今年の得点王争いにからんでくる事は、間違いないと思う。 新潟のアンデルソン・リマも鳴り物入りの入団であった。とにかく、FKに関しては、ブラジルでもトップクラスの評価を受けていたから、FKがPKのように決まるらしい。この選手もセレソン経験者で、同じポジションである、カフーがいなかったら、もっと代表でたくさんプレーしていた選手だと言われている。前所属が、サン・カエターノだから、強豪ひしめくサンパウロ州の中でもここ数年特筆すべき活躍をしているチームから、新潟に来たのである。 とにかく、彼が日本に来る事自体が、ブラジルでも驚きだったのだ。「なぜ、新潟へ」という質問に、彼は外交的なコメントしか出していないが、後で、ブラジル人大物選手が次々来る事について、まとめて述べる理由に関係があると思う。 とにかく、昨日の新潟対大宮の試合見ましたか?これまで、やや起用法と、日本サッカーに馴染まない事で、スタメンはおろか、出場機会もほとんど無かったのだが、連敗中の新潟なので、反町監督も「何かやってくれれば」という薄い期待で、途中から投入した。 だが、とうとうそのヴェールを脱いで、驚異のFKをぶっ放しました。1-2で迎えた、ゴール正面のFK。ゴール右隅に、軽くカーブを掛けた速めの弾丸。世界レヴェルのFKというものは、こういうものだ、というのを見せてくれました。ゴールキーパーがどうしようもない、壁の外側を巻いて、上隅に決められる。これが、何にも珍しくないといった感じで、蹴っているんですね。その調子のまま、試合終了直前に、コーナーキックを蹴って、ゴールに結びつけました。とにかく、弾道の軌跡、速さ、精度、全て世界トップクラスです。これから、新潟のサッカーに馴染んでくれば、とんでもない武器を常に新潟は保持し続ける事になります。 最後に、これら、ブラジル代表経験のある、本当にすごい選手たちが、こぞってきている理由についてお話したいと思います。 彼らの共通点は、ブラジル代表のレギュラーには成れなかった事、年齢が30近くである、という事です。 つまり、実力があっても、現役のセレソンでないために、ヨーロッパのビッグ・クラブからオファーを受ける事は無いのです。さらに、年齢的に、サッカー選手としてはピークを過ぎかけているので、ビッグ・クラブ以外のヨーロッパのクラブとしては、キャリアはあるので移籍金は高いし、将来性を考えると、それほど魅力のある選手ではないのです。 彼らからしてみれば、実力には自信があるし、ブラジルのクラブは結構経営がずさんで、クラブの役員の汚職も日常茶飯事。ブラジルでくすぶっているのは、面白くないわけです。海外からのオファーがあれば、条件さえ納得出来れば、すぐにでも出ていきたい。ただ、セレソン経験者のプライドがあるので、ヨーロッパのとんでもない僻地のリーグや、いくらお金があるといっても、中東の湾岸地域のクラブでは、活躍しても関心を持ってもらえない。 そこで、Jリーグならその点は全て条件をクリアしているわけですね。それなりのお金は出してくれる。日本には、日系人になじみもあるし、一般のブラジル人もたくさん出稼ぎにいっている。過去に、ブラジル代表がプレーしていた事もあって、Jリーグはブラジルでも中継されているし、関心を持って見られているので、自分が活躍すれば、ブラジルにも自分の存在を示す事が出来る。既に、たくさんのブラジル人フットボーラーがプレーしているので、受け入れ態勢にも問題はないだろう。それに、Jリーグの運営がきちんと為されている事は、先のワールドカップやトヨタカップでも分かっている。また、過去にJリーグでプレーした選手に、いろいろ聞いているでしょう。Jリーグほど、試合の運営がスムーズで、時間通りに始まって、不正の無いクリーンなリーグは、世界中でも珍しいです。しかも、現在の日本代表の監督は、ジーコ。ジーコと話す機会なんて、めったにあるもんじゃないし、セレソン経験者としては、納得出来る環境が揃っているわけです。 ワシントンは、既に注目されちゃっているけれど、クリスチアンとアンデルソン・リマは、これから「爆発」まちがいなしなので、大宮と新潟はこれから快進撃が始まるのではないかと思います。
by journalism-1
| 2005-04-10 14:17
|
ファン申請 |
||