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う〜ん、果たして、この曲を「名曲」としていいのかどうか、疑問ですが、1989年に全米ナンバーワンになったこと、全然、関係の無い、二つのカヴァー曲をメドレーにして大ヒットにしたことなど、どちらかというと「奇曲」とか、「珍曲」というか、「迷曲」なんですね。 「Baby,I Love Your Way/Freebird」 ヒットさせたのは、ウィル・トゥー・パワー(Will To Power)というユニット。基本的には、ボブ・ローゼンバーグ(Bob Rosenberg)というのが、メインで、サウンド・プロデューサーも兼ねていて、もちろん作詞・作曲もこの人。「この人」なんて言うのは、あまり良く知らないので。 ウィル・トゥー・パワーというのは、もともと当時マイアミを拠点に活動していた、ダンス・ミュージックをもっぱら得意とするユニットで、マイアミという土地柄、ラテン系の人も多く、この当時、ダンス・ミュージックの盛んな土地としてアメリカでも有数の場所でした。 ダンス、に限ってはいませんが、もちろんまずマイアミといえば、マイアミ・サウンド・マシーン(Miami Sound Machine)。こちらは、もちろん、ヴォーカルはグロリア・エステファン(Gloria Estefan)で、プロデューサーは、夫君のエミリオ・エステファン(Emilio Estefan)。このグループ自体は、メンバーは変わらないものの、グロリア・エステファンをより前へ押し出すようになり、グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン→グロリア・エステファン、となっていく訳ですが、名前が変っていっただけで、メンバーはずっと一緒です。エミリオ・エステファンは、今やアメリカにおける、ラテン・ポップスの「ゴッド・ファーザー」的な存在であり、マーク・アンソニーもリッキー・マーティンも、最近若くして結婚した、クリスティーナ・アギレラも、みんなこの人がプロデュースしています。 この当時で言えば、他には、エクスポゼ(Expose)やいくつかのダンス・ユニットがスマッシュ・ヒット(つまり日本語に訳すと、大当たり、という所なのだが、えてしてこういう形でヒットした場合、一発屋に終わることが多い)を出していましたが、ウィル・トゥー・パワーもそうしたダンス・ユニットの一つで、ボブ・ローゼンバーグ、という人は、小室哲哉、に似た存在なのかもしれません。というのは、ウィル・トゥー・パワーというのは、ジャンル分け無しのヒットというのは、バラードのこの曲だけで、ダンスナンバーのヒット曲は、この当時結構持っていました。ただ、プロデューサーが全部負担している分、ヴォーカリストがしょっちゅう変わる、それも必ず女性、という、のちの日本で見られるパターンを既にやっていたのですね。もちろん、このパターンというのは、さかのぼれば、ピーチス&ハーブ(Peaches&Herb)も、ハーブだけがいつも残っていたので、1970年代からあった訳ですが。 もう、この頃のアメリカのダンス・ミュージックというのは、シンセサイザーやプログラミングを駆使するようになっているので、ウィル・トゥー・パワーのサウンドも、ハウス・ミュージックに近い感じになっていました。 そんな、ユニットがなぜかこんな「ヘンテコ」な曲を作って、おそらくメジャー・デビューのファーストアルバム「Will To Power」に入れてしまって、得意のダンス・ナンバーをファースト・シングルとしてカットしたのですが、イマイチ。そこで、思い切って全然ユニットの「守備範囲外」である、バラード、しかもカヴァー、その上メドレーという、どうやって思いついたのか、おそらくこのアルバムに関わった人の「ヒラメキ」で出来てしまった、「Baby,I Love Your Way/Freebird」をセカンド・シングルとしてカットしたら、あれよあれよというまに、ある意味ダークホース的な勢いで全米ナンバーワンになってしまいました。 まず、「ベイビー、アイ・ラヴ・ユア・ウェイ(Baby,I Love Your Way)」ですが、オリジナルは、ピーター・フランプトン。オリジナルもかなりヒットしています。 もうひとつの、「フリーバード(Freebird)」は、レイナード・スキナード。こちらも、オリジナルも良く知られています。 ただ、どちらも、ロックのアーティストの有名曲であり、また、二つの曲にリズムや、コード進行の共通点とかがほとんどみられない上、「ベイビー、アイ・ラヴ・ユア・ウェイ(Baby,I Love Your Way)」の方は、1994年頃ビッグ・マウンテン(Big Mounten)のカヴァーの方が、世界的にも良く知られているくらいで、とても影の薄いヒット曲になっている上、ダンス・ユニットがなぜロックの曲を二つ組み合わせて、「なんかうまいことなってる」ような感じになったのかは、かなり深い謎です。 曲の構成としては、まず、「ベイビー、アイ・ラヴ・ユア・ウェイ(Baby,I Love Your Way)」の一番をいかにもダンス・ユニット風のデジタルなサウンドに乗せて声の太い女性ヴォーカリストがヴォーカルを執って、次に「フリーバード(Freebird)」をワン・コーラス、全く歌の下手なボブ・ローゼンバーグがヴォーカルを執って、また「ベイビー、アイ・ラヴ・ユア・ウェイ(Baby,I Love Your Way)」の二番と三番を混ぜた歌詞でワン・コーラス女性ヴォーカルが入って、最後だけ、オリジナルのエンディングというか後奏(アウトロ)に流れていって、フェード・アウト。 とにかく、「なぜ」を考えると、キリが無いほど不思議な曲なのですが、聴いている分には、スムースに心地よいバラードとして聴けるのが、ヒットの理由でしょう。フリーバードを間に挟んだのが、良いメリハリになっているような感じです。また、プロモーション・ビデオが、マイアミ(おそらく)の夏の海を、非常に美しく撮影していて、曲と同時に、ヒーリング的な効果も感じられました。何か、誰もが持っている、「心のツボ」にはまってしまった曲、のような感じがします。 写真は、なぜか、旅行にいった時、時間の都合で、高いホテルに泊まってしまい、そのホテルのプール。普通は、ビジネスホテルぐらいしか泊まれないし、場所によっては夜行バスも使うのですが、その両方とも無い所だったのです。
by journalism-1
| 2005-12-19 16:43
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